"アート オブ ザ・サムライ" と 子どもたち
2009年12月30日 (水)
ニューヨーク・メトロポリタン美術館で日本の国宝級の甲冑・刀剣を一同に集めた展覧会「アート オブ ザ・サムライ」を実現させた同美術館特別顧問・キュレーターの小川盛弘さんをゲストに迎え、「情熱トークUSA」が放送されたのは12月24日の夜。
クリスマスイブで近所の日本人家族たちが集まりパーティーを開いていた我が家では、総勢15人での賑やかなテレビ鑑賞となりました。
画面に映る武具・刀剣の美しさに感嘆したり、一点一点を丁寧に説明される小川さんの言葉に「なるほど!」と納得したり、と大きな声を上げながら見ている我々親たちとは対照的に、子供たちはと言えば、息を凝らして静かに、真剣に、画面に食い入るような眼差しでテレビを見ていました。
アメリカで育ち大学生にまで成長した彼らには、今まで日本の伝統的な工芸品をこのような形できちんと見るという機会は一度もなかったのです。次々と映し出される甲冑や刀剣の並外れた美しさと卓越した技術に魅了され、声も出ない位に感激していたようです。
英語字幕の助けもあって、小川さんのお話も最初から最後まで全て理解することができ、その感動は一層増したようでした。
番組終了後には誰からともなく「メトロポリタン美術館へ行こう」と言い出したのです。クリスマス明けを待って早速駆け付けたのは言うまでもありません。彼らの日本人としてのアイデンティティーの部分に何か触れるものがあったのでしょうか。その反応には、親として嬉しいものがありました。
展示作品214点、うち国宝34点、重要文化財64点。門外不出であった宝の数々がこうして一同に集められる機会は、今までにも、そしてこれから先も二度とやってきません。
生涯只一度のこの機会を逃すまいと、展示されている日本の伝統美を一点一点目に焼き付けるように、心をこめて鑑賞させて戴きました。
「アート オブ ザ・サムライ」はニューヨーク・メトロポリタン美術館で1月10日まで開催中です。是非ご覧下さい。
野村美由紀(キャスター)

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