2009年12月24日 (木)
先日東海岸を襲った大雪には驚かされました。雪掻きなどで大変だった方も多いことと思います。
激しい雪をNYアッパーウェストのアパートの窓から眺めていて、ふと思い出した歌がありました。
「かりがねも既にわたらず あまの原限りも知らに雪ふりみだる」
斎藤茂吉晩年の一首です。
歌を暗誦しながら、この雪では鳥も飛べないだろうな、渡り鳥はもう皆南へ移動し終わっているのだろうかなどと考えていました。
その翌朝、外を見やると、何と雁の群れが次々に南下して行くのが見えました。驚くほど高い空を、アップステイトの方からマンハッタン島を斜めに横切るかたちで南東方向に向かっていきます。これまであんなに高い空を飛ぶ渡り鳥は見たことがありません。
近づくにしたがって高度を下げているようで、目的地はたぶんクイーンズのJFK空港近くの湿地あたりなのでしょう。渡り鳥には見る人に畏敬の念を起こさせる力がありますね。鳥に向かって、思わず手を振っていました。
彼等は12月も遅い時期、1日の遅れを取り戻そうと必死だったのか。去っていった「友人」のことを考え続けました。
2009年12月20日 (日)
来年1月17日までNYのホイットニー美術館で、ジョージア・オキーフ(1887~1986)の抽象画展が開かれています。
館の案内には、「オキーフというと、風景や花や動物の骨などの作品が有名で、抽象画のことはあまり知られていないだろう」と書かれていました。
しかし、彼女の画は具象であっても抽象性、観念性の高いものばかりですから、今回の展覧会でも「特に抽象画を見た」という印象はありませんでした。
作品はどれも迫力に満ちたもので、会場に掲げられていた「物の本質を伝えるのは言葉ではなく、かたちと色彩だ」という彼女の言葉が自ずと首肯されました。
本当に、自分の信じる道をひたすら歩み続けた人なのだな、ということを感じさせられます。
この「自分を信じる」というのは素晴らしいことで、特に芸術家にとっては絶対に欠かせない資質でしょう。
ただ日常の世界を眺めると、最近では、自己評価だけが高く、自分が認められないと、「自分を認めない周りが悪い」と攻撃的になる若い人も多く、「このあたり難しいところだ」などと現実的なこともつい考えてしまいました。
2009年12月15日 (火)

毎週、土曜日に放送している
"テレビジャパンCLUB" の人気コーナーが
特別番組になりました。
火曜日の夜、11時45分から放送します。
第一部は、 "ロサンゼルス~望郷と希望の詩(うた)」
戦時中、収容所で生活した日本人や日系人の方の"戦後"について、
ふたりの女性に、お話頂いています。
恥ずかしいのですが、これまで私は、収容所の歴史や生活などについて、よく知りませんでした。学校の授業でも、きちんと知る機会がなく、歴史の一部としての
理解しかありませんでした。
今回、お二人の女性の言葉を聞き、当時のことをもっと知りたい気持ちになりました。そして、常に前向きに自分を表現していく志を持ち続けていらっしゃったことに感動しました。
ぜひご覧になってください。今晩の放送です。
キャスター 沼田靖子
2009年12月 7日 (月)
最近、「人生3びっくりのひとつ」というような経験をしました。他人から見れば全く大したことではないことでしょうが・・・。
話はskylineという英語の単語についてです。この言葉は車の名前などで小さい頃からおなじみでしたが、その意味については漠然と「空に飛行機か何かが描く軌跡のことだろう」くらいにしか考えていませんでした。
ところが最近、何かの機会に字引を引くことがあって、その本当の意味を初めて知りました。「地平線」とかいう意味もあるようですが、いちばんよく使われるのは「大都市などの、空を背景とするシルエット」という意味でなんだそうです。自分が無知だっただけの話なのですが、へーっと思いました。何も知らないまま何十年も人生を生きてきたことになります。
この季節、午後4時をすぎると空は一気に暗くなってきます。休日、掃除、洗濯、ゴミ出しを片付けると、もうその時間になっています。なんにもしないまま一日が終わっていくのが空しくなって公園に走りに出ると、貯水池の西側に大きな夕陽が落ちかかり、それを背景にNYの高層ビルが鮮やかな輪郭を描いています。
「ああskylineとはこのことなんだ」と、その言葉の本当の意味を知ってから、大都会の夕景が一層好きになりました。
2009年12月 7日 (月)
ご覧になりにくい写真で恐縮です。
左側の白黒写真、なかなかいい感じでしょう。家の近くの路上で売っていたものです。
「あ、いつも走っているセントラルパークW93丁目あたりを撮った写真だ」と、即需めました。値段がお
手頃だった(何と一桁!)ということもありました。
ところが買った後、この写真のシューティング・ポイントがなかなか見つからないのです。「普段
よく走る貯水池の周りにある橋を引っ掛けて撮ったのだろう」と考えたのですが、1周してもこの写真を撮ったと思われる場所は見当たりません。画面を合成したのだろうか?まさか!
色々考えた結果、この2本の尖塔のある建物は、93丁目Wにあるものではなくて、72丁目Wにある、もうひとつの尖塔付きアパートだということに気が付きました。このふたつの建物、よく似ているんです。
という訳で、写真を手にセントラルパークの中をさまよった挙句、ようやくシューティング・ポイントを発見しました。そこで撮った証拠写真が右のカラーのです。
第3者から見ればつまらない話でしょうが、私にとっては嬉しい発見=確認でした。
2009年12月 6日 (日)
こんにちは。キャスターの沼田靖子です。
今年初めてニューヨークで冬を迎える私は、
何を見ても新鮮です!
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーも、その規模と美しさに大感激!
Sooo beautiful!!
節電のLEDが3万個、、優しく輝いています。
毎年、アメリカ中から"ロックフェラーのツリーにいかが?"という申し出が、
何百件もあるそうです。
でも、この木はヘリコプターの捜索チームが空から見つけた"1本のモミの木"。
持ち主の小学校の先生は、"世界中の人とHappyがシェアできる"と快諾。素敵ですネ。
日本の話ですが、昔、お参りした神社に大きな太い木があって、"元気がいただける"と、人が囲み、次々と幹に抱きついていた姿を思い出しました。
厳重にガードされていて、このツリーに近づくことはできませんが、
確かに、ジャンボモミの木からクリスマスパワーをもらえる気がします。
何かと忙しい師走ですが、皆さん、がんばっていきましょう!
2009年12月 5日 (土)
もう12月。時間の経過の早さに驚くばかりです。11月あたりまでは、わりとよくジョギングなどの大会に参加していたのですが、12月の声を聞くと、申し込むのがためらわれます。
大勢で一緒に走るのは気持ちがいいし、参加賞のTシャツが増えるのも嬉しいのですが、走り終わった後、急速に身体が冷えていくことを想像すると、二の足を踏んでしまいます。
冬場は走り終わった後、体内から熱が出なくなって急激に体温が落ちてきます。バテて気力が落ちていることも加わって、それこそ歯がガチガチ鳴るような状態になります。山で迷った時も、歩き続けている限りは大丈夫だが、休んだ途端一気に弱るというようなものです。
去年の冬、ある大会のHPに、「ゴールでは温かいスープが待っている!」という文句があって、それに惹かれて出場を申し込んだのですが、当日ゴールにはスープなど影もかたちもありませんでした。
「スープ、スープ」と念じながら走った身としては、「ぐれてやる~」といった心境でした。
去年12月末の大会はNYセントラルパークが会場でしたが、当日の公園には前日の雪が積もり、帰途、公園内で遭難するんじゃないかと思ったくらいです。あの日は本当に寒かったなあ。給水ポイントの水も凍り、かろうじて液体のままの状態のスポーツドリンクを選んで飲んだものです。
今年のNYは今までのところ暖かめですが、これからはどうなるか。この先の予報を見ながら思案しているところです。
2009年11月27日 (金)
日本からアメリカにやって来て、「アメリカ人は意外にタバコを吸うんだ」という感想を持つ人が結構多いようです。ビルの前にたむろして吸いまくる人間に日々悩まされている私も、同じように感じる時があります。
タバコを吸う人の割合について、先日興味深い記事を見かけました。CDC(全米疾病予防センター)の調査によれば、全米の全成人の中に喫煙者が占める割合は2008年で20.6%と、04年時点の20.9%とほとんど変わっていないというのです。アメリカ全体では5人にひとりがスモーカーという数字は、日本にいて感じるアメリカ社会のイメージとは、かなりの違いがあるのではないでしょうか。
CDCのHPには、他にも面白い数字がありました。最も喫煙率が高い州はウェスト・バージニアの26.6%。最低はユタの9.2%となっています。ユタの低さは明らかにモルモン教の影響でしょう。ウェスト・バージニアが高いのは、近くに大きなタバコ産業があるからでしょうか。
NY州はタバコに非常に高い税金が掛かることなどから、喫煙率16.8%とこれまでの同州の喫煙率の最低を記録しましたが、この数字はこの先なおも下降していくのか、興味深いところです。
2009年11月23日 (月)
さて、みなさま週末ご覧になってますか?
「流星の絆」。
先週、第7話が終わったんですが、
気になりますよね~、つづきが。
いったい、戸神亭の社長さんは、
時効までに捕まることになるんでしょうか?
静奈ちゃんと戸神行成さんとの
今後の関係は・・・?
有明3兄弟の復讐は・・・?
最終回までホント、目が離せません!
ところで、ドラマってストーリーも気になるんですが、
出演しているタレントさんをチェックするのも
一つの楽しみですよね。
実はこの間、このドラマに出演されている
俳優さんについて大発見してしまいました。
このドラマの前半に
高山久伸という人物が出てきましたよね。
そうそう、静奈ちゃんの元上司。
あのめちゃくちゃ個性的な人です。
実は私、どこかで見たことあるな~と
思っていました。
それであるときふとドラマのホームページを
見ていて「あ~っ!!」と思いました。
少し前にテレビジャパンで
「Rookies」って放送してのを覚えてますか?
あのドラマの中で
"ひらっち"と呼ばれていた平塚役の人と
同じ俳優さんなんですよね!
(俳優さんのお名前は桐谷健太さん)
言われてみれば芸風が似てるので
確かに分かる気がするんですが。
でも、髪型とかも変えてるし、
全然気づきませんでした。
この高山久伸なる人物は
「流星の絆」の今後のエピソードの中で
再度出てくるようです。
ちょっとマニアックではありますが、
ストーリーとともにぜひ、高山役の人に
注目してみてください。
N.T.